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大鍋調理禁止令かー

コールマンで大鍋調理するのが危険だから今後禁止(by KUCC WIKI) ですかー。

いつぞやの「ナイトラン禁止令」の時も思ったのですが、個人的な意見としては「禁止」は好きではないです。
まあ「何かあったらどうするんだ」と言われたらおしまいなのですが。
とりあえずナイトランのことは置いておいて、まず大鍋にコールマンという事例について個人的な考えを書きます。


確かに、一般的にコンロに熱がこもってしまうような使用法:

・大鍋などによって火器上部を大きく覆ってしまう
・火器を数個並べて使う
・炭を焼く(炭が焼けてくると結構な熱を放射する)

などは大体の火器がするなと明記しています。
当然のことながら火器が異常に加熱された場合内圧が上がって爆発などの危険が考えられ、それゆえにおそらくPL法かなんかが原因で禁止になってるんでしょう。

法律によって黙認されていた事柄がわざわざ明記されるようになる、なんてことはよくありますよね。
たとえばテント内での火器の使用は、昔は多少黙認されていた(テント内でしかできねーだろってな場合もないことはないので)ところがあったのですが、最近は必ずと言って良いほど「絶対にしないで下さい」の文字を見るようになったと聞きます。


ただ、大体こういうのは危険っちゃ危険ですが所詮程度の問題ですから、危険性を十分に理解した上でどうすれば安全に物事を行なうことができるかを考えるというところが重要だと思います。

たとえば今回の火器の使用法ですが、いままでだってそんな危険があるのはわかりきっていましたから、たまに火器を触ってみて熱くなっていないか確認したり、位置を確認したりということはやってきました(よね?)。
そういうことができるかできないか。結局のところ、よくある事故の一番の原因はそこじゃないでしょうか?



万一を考えるのは大切ではありますし、安全を第一に考えて禁止を選択するのは正しい選択でしょう。特に表向きな面では。
でも、それでも毎回「禁止」に横槍を入れたくなるのは禁止することによって考える機会が失われてしまうのではないか?という心配からです。

たとえコールマンで大鍋を調理することを禁止にしたところで、頻度や程度の違いはあれど火器に付随する危険というのはまだまだ沢山存在するわけで、仮に対策としてそれらを備品学で網羅しようと思ってもできるような数ではないでしょう。
それらの危険を防ぐためには、どんなことが危険になりうるか、どうすれば安全に作業ができるかをその場その場で自ら考えられなければなりません。
そしてその能力はやはり経験や知識によって強力に後押しされますから、単純な「禁止」をしておくよりは、一歩間違えれば危険であるという意識を全員で共有し、注意を欠かさないことで安全を保つ方が、全体のレベルは上がるのではないかなと思うのです。

それに俺たちは一応、モノを考えることができる大学生です。子どもとは違うわけです。だから「禁止」なんてわざわざ言われなくても、知識や経験から危険だと思えば自分で考えてどうにかすることができるようになるべきだし、その能力を高めていくことが他の様々な危険を察知するアンテナの感度向上につながり、結果的に意識して自ら安全を獲得することができるようになるのではないか?なんて思うわけですね。



それにですよ、たとえば大震災かなんかが起こって、炊き出しとかしなきゃいけないときに「コールマンで大鍋は危ないからできない」なんて言ってられないですよ。
小さい鍋が沢山あるか分らないし、火器だってあるか分らない。だいたい小分けで作ってたら効率も悪いです。
「危ないからできない」ではなくて「危ないけどこうすればまだ安全」があればそれにこしたことはないわけです。


まあ、だから、少なくとも、たとえば大鍋を禁止するとしても、何故禁止するか、それは絶対に大鍋調理時しか起こりえない危険性であるのか、防ぎようはあるのかなどについて分り易く説明をすることで周知に努めることを怠らなければそれでも効果はあるでしょうし、学習会もより実りのあるものになるのではないかなぁ…なんて思いますね。


ま、そんな感じで。眠いので寝ます。おやすみなさい。ZZzzz
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